人に優しく

 人に優しく・・これは20年来の私のモットーです。
 病に身体が傷つき、心が押しつぶされた人に常にこの言葉を忘れずに対処しています。

 ときに「なぜもっと早く受診しなかったんだ!」とか、「きみにも落ち度があったんじゃないの?」といった、心ない言葉を医師から浴びせられたと聞くと、憤りと情けない気持ちになります。

 助けをもとめて、あるいは自らが受けた理不尽なストレスを受け止めてほしくて、来院するのですから、医師が追い打ちを駆けてどうするんだ、と思います。

 でも、そうして一日沢山の患者さんのストレスを受け止めて帰宅した私のストレスをいつも優しく受け止めてくれる家族こそが、この言葉を実践しているように思います。
夫(父)に優しく・・と。