悲しい話

 震災・原発以来悲しい話には事欠きませんが、個人的に親しい人との別れは格別辛いものです。
 4月に私が生まれたときから乳母をしてくれた人が亡くなりました。
 私の実家は地方の旧家で、大戦後に没落した大地主でした。父が養子に入り、今の会社を発展させ、弟が後を継いでいます。
 先祖は徳川四天王の1人榊原康政で、清和源氏の流れを組み、家紋は「源氏車」です。
 世が世であれば・・とか言う感じです。まあ昔のことなので、どこまで本当なのかという気もしますけれど・・。
 でも、幼い頃から母とは違う、もう一人の、私を世話してくれる人がいて、弟妹が大きくなって、彼女は暇を取って自宅で老後を送っていました。私たち兄弟の子たちを、自分の孫のように慈しんでくれました。
 昨年は義父と恩師が次々と他界し、親しい人が減るにつれ、自分の齢を感じます。