酢豆腐(ちりとてちん)

 日光の続編です。

 家族みんな湯葉が大好きで、揚げ湯葉・干し湯葉やら色々買ってきました。
 中に葛でとろみをつけた湯葉があって、帰って4日目に温めて食卓に・・。
 早速かぶりつくと湯葉のやさしい食感ととろみの甘酸っぱい味わいが美味〜!
 妻も一口食べて・・怪訝な顔。「ねぇ、すっぱい湯葉料理って、あった?」
 ん?そういえば、あまり記憶にない。「でも、甘酸っぱくておいしいよ。」
 妻が「これ冷蔵庫に入れておいたわよね?」
 私「いや、2日前からテーブルに出して置いたけど。」
 妻「これ冷所保存よ!」
 かくして甘酸っぱくて美味しい酢湯葉(?)はゴミ箱へ。
 次の日は何となくお腹が張りましたけど、下痢も嘔吐もしませんでした。
 本来の味だったのか、「酢豆腐」だったのかは謎です。もう一回日光のあの店で本来のものを食べるまでは・・。

 蛇足ながら、落語好きの方はご存じでしょうが、「酢豆腐(大阪ではちりとてちん)」は、知ったかぶりの若旦那が、横丁の若い衆に腐った豆腐を貴重な珍味「酢豆腐」として食べさせられる噺です。