国境のトンネルを抜けると・・・

 故郷小千谷に昨日帰ってきました。
 癌の手術のため入院していた父が退院したので、お祝いとお見舞いをかねて、と言うところです。
 越後は一面銀世界で、浦佐から車で小千谷に向かいました。
 途中信濃川の水を盗んで訴えられた東京電力発電所を横目に見て、船岡山の麓の実家に帰りました。

 思いの外父は元気で、言葉も、ふるまいも大手術の後とは思えませんでした。
 貧しい農家の三男坊として生まれ、丁稚奉公をしながら勉強し、戦争中は指宿の神風特攻隊の一員となりながら、敗戦で生還した父。
 その後吉岡に養子となり、事業を盛り立てながらも、新潟地震中越地震そして今回の大震災と次々と災害に見舞われてきました。
 しかし決してあきらめることなく、そのたびに立ち上がり、子供たちの模範となってきました。
 そんな父の背中を見て育った私もなにがしかの影響を受けているのだろうな、帰りの新幹線の車中で感じるものがありました。