生命は誰のもの?
最近「死にたい」と言う電話がかかってきました。双極性障害(昔の躁鬱病)の患者さんで、受診を促しましたが、「医者は元気にしようとするけど、私は死にたいのだから妨げないで欲しい。」と言い、切れました。
以前にも「いまマンションの6階にいます。これから飛び降ります。」などという物騒なメールが夜中に来たことがありました。
いったい生命を何だと思っているのでしょうか?
明日に希望を持った沢山の生命が東日本大震災で失われました。
生きたかった!生きていたかった沢山の生命について、こういう人たちは、どう思っているのでしょうか?
自分が死ぬことでどれだけ多くの人が悲しみ、傷つくか思いが至らないのでしょうか?
私は医者として、人間として本人が望まなくても、その生命を助けるために全力で取り組みます。
死んだらおしまいです。
今がどんなに苦しくても生きてさえいれば、明日は必ず来ます。
生きていて良かったと思う日が必ず来ます。
だから兎に角生きてゆきましょう。